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「ねじ屋の世界へようこそvol.60」完全保存版シリーズ! ねじのピッチとは…?
12月に入り、今年も残すところひと月足らずとなりました。
年末に向かって何かと慌ただしくなってくる時期ですね。やり残したことがない様に急ピッチで一年の締めくくりに取り掛かっていきましょう!!
さてピッチ繋がりで、、、ねじを語る上で欠かす事の出来ない?!
ピッチについてご紹介。
ピッチとは、ねじの山から山(谷から谷)の寸法を指し、並目ねじ、細目ねじがあります。このピッチが合わなければねじ同士は噛み合う事ができないのです。そしてピッチは“P”という記号が使われます。
例えば、六角ボルトM10×30の並目ねじのピッチはP=1.5 となります。
写真① ステン六角ボルト M10×30 並目P1.5
写真② 上:ステン六角ボルト M10×30 並目P1.5
下:ステン六角ボルト M10×30 細目P1.25
お客様からのお問合せの中で、「ボルトとナットが入らない」といった問い合わせをいただく事もあります。その原因はこのピッチが合っていないからです。
同じ径のボルトナットでも、ピッチ違いであれば嵌合するはずがありません。
意外と知られていないかもしれないこのピッチ、、、
ねじを語るうえで必須なのです。
※参考 メートル並目ねじ
並目ねじの基準山形(旧JIS B 02505-1997 より抜粋)
※参考 メートル細目ねじ
メートル細目ねじの直径とピッチの組み合わせは直径1~300mmの範囲で規定されている。直径8mm以上の組み合わせは数種類あり、詳しくは原規格参照のこと。尚呼び径8~39mmのピッチは、原規格の「小ねじ類、ボルト及びナット用の細目ねじの選択基準」に従って表記。(旧JIS B 0207-1982より抜粋)
上の表は一般用メートルねじの基準寸法ですが、
他にもウイットねじ、ユニファイねじも取り扱っています。